たいてい土地を購入するという時は分譲区画され、登記、住所の決定、設備など全て整い、あとは買うだけ建てるだけといった感じですが分譲売買される前から土地の譲渡を願い出ていた私たちはその計画から販売までの様子をかいま見ることができました。
2002年 11月
候補@の土地所有の会社から分譲の話が持ち上がったと区画図を頂いた。結構広くて10区画も分譲できるようだ。来年の春から遅くても秋には区画整備ができるという当初の予定であった。

この土地は廃業した鉄工場をこの会社が買取り、工場は倉庫にして敷地内には社員寮を建て使用していました。現在はその社員寮は解体され、倉庫も修理されることもなく廃屋ぽい状態だったので最初は夫はちょっと嫌がっていましたが何度か見に行って納得したようです。建築場所のイメージとしてほぼ当てはまるからです。
唯一心配なことは元鉄工場ということで製鉄に使われる化学薬品が土壌を汚染していないか?ということでしたが希望している土地が工場と水路で分断されていることと草木がよく茂っているということで心配なさそうだと判断しました。実際、後になって我家のところが一番がれきやゴミの少ないところだと近所のおじさんに教えてもらいました。
2003年 3月
設計士さんの後押しもあって土地を譲って頂く話が進み、不動産担当の方と設計士さん、私たちで現場を見学、確認しました。まだ雪深かったため全員特長ながぐつでズボズボとぬかりながら現地まで進みます。広さや景色、道路の位置など実際に見てイメージしたり、写真を撮ったりしました。  んーこぢんまりしたカンジ。

会社側の説明では今後国道側に通り抜けられる道路を作ることによって防災上の問題をクリアし、大規模な開発計画として進めていくつもりということであった。
それには現在公衆トイレまたはグランド用の駐車場となっているところを町の議会での承認を得て町から譲ってもらい道路にしなくてはいけません。

この時の私たちの気持ちは開発も道路もどうでもいいの、切り売りでいいから早くちょうだい!!
それにここのトイレ、夏はよくこの先のの峠で遊ぶ走り屋がたむろするから通し道路はちょっとやだなぁ。。
2003年5月
お隣の人が駐車スペースが欲しいとの申し出があったので最初の図案の位置より道路の位置がずれることになった。このことにより少し土地が広くなり、猫の額くらいの庭から犬の額くらいのスペースの庭がもてることになった。
ここは田舎だからだいたい100坪単位の区画が多く、それから比べると我が家の85坪は広くなったとしても小さい方だ。
2003年6月
町議会で道路設置のための承認が降りなかったので開発計画はできなくなったが、計画工事をしないことで
お譲りするのが早くできそうだという話がきた。
フムフムそれでは工務店をそろそろ決めなくては。。。
2003年7月
今後問題になるものならないもの含めてこの土地はたいへん複雑なものとわかった。

まずは近隣商業地域と第1種住居地域に二分され、それぞれ建ペイ率が違うこと。
また、二つの住所をまたいでいることにもなります。

土地内を通る水路と道路を移動したため国有地が含まれ、国からの譲渡の申請をしなくてはいけなくなったこと。

よくあることだが数社の銀行の抵当に入っていて全て処理が終わらなければ移転登記できないこと。

もしかしたら建築条件付きかもしれない。

合筆される前なのでたくさんの地番持ちになる。 などです。
2003年9月
現地では倉庫となっていた工場を撤去したが、当初の予定の分譲区画の工事、土地売買がいっこうに進まない。早くしないと冬になってしまい、基礎を建てるのに影響が出かねないので来月には着工したいので売買できないのなら何らかの方法をとって欲しいと打診したら、一応建築会社なので建築条件付きで売りたいことをほのめかしてきた。頭の片隅にはあったが本当に話を持ち込んでくるとはね。。。
2003年10月
とりあえず建築士さんのはからいで見なし道路と現場までの仮道路使用、現場の承諾書は出してもらうことになり、条件付き否かは見積もりと内容次第ということになった。
この時点で確認申請はしているのでこの土地がだめになれば取り直すことになります。
2003年11月
見積もりが予算より高く出たことと特殊な内容の住宅建築ということで土地だけ譲ってもらえることになった。
早速仮契約を交わし着工準備を始めることができました。